クエン酸とは?

クエン酸といえば、梅干しやレモン、オレンジなど柑橘系の果物に含まれる「酸っぱい」と感じる成分です。
収れん(肌の引き締め)作用などもがあることから化粧品成分としても利用されています。
私たちの身体の中でもつくられ、疲労回復のほか生体内エネルギー代謝に大切なはたらきをし、水に溶けやすく熱にも強いことから、食べ物の添加剤の1つである酸味料として有名です。
そんなクエン酸は化粧水や美容液をはじめ、さまざまなスキンケアアイテムに使われておりエイジングケアにも有効です。
クエン酸は酸性の成分であるため、その他の配合成分をあえて酸性に引き寄せるために使用でき、収れん性化粧水の原料として用いられることがあります。
クエン酸は、化粧品の全成分表示に表記される場合も、医薬部外品の表示も「クエン酸」です。
水に溶けやすい無色透明の結晶・粒・塊あるいは白色の結晶性粉末で、化粧品成分としてのクエン酸は、さつまいものでんぷんなど糖質を発酵させてつくられます。
クエン酸Na(ナトリウム)とは?
クエン酸Na(ナトリウム)は、クエン酸を炭酸ナトリウムで中和したナトリウム塩です。
化粧品成分としてもさまざまな種類のアイテムに配合されています。
クエン酸は、梅干しなど柑橘系の果実に含まれる「酸っぱい」と感じる一方、クエン酸Naは、その酸っぱさを和らげたり、ビタミンCの分解を抑制するので、食品の酸化を防ぐために使われます。
さらに化粧品を安定化させるはたらきがあり、具体的にはキレート剤として金属イオンによる沈殿を防止したり、酸化を防止するはたらきがあり、肌のpHを良い状態に保つように調節する作用もあります。
化粧水や美容液をはじめ、エイジングケア化粧品などさまざまなスキンケアアイテムに使われており、収れん(肌の引き締め)作用で毛穴を目立たなくし、保湿作用、角質柔軟作用があるため、ニキビ向け化粧品にも配合されています。
柑橘類などに含まれる有機酸で、ピーリング成分(α-ヒドロキシ酸、AHA)のひとつでもあります。
クエン酸Naは水に溶かすとアルカリ性の溶液になりますが、水中ではクエン酸のイオンと水酸化ナトリウムと同じナトリウムイオンになっていて、クエン酸イオンは弱酸性、ナトリウムイオンは強アルカリのため、アルカリ側になります。
尚、化粧品の全成分表示に表記される場合は、「クエン酸Na」ですが、医薬部外品の表示では「クエン酸ナトリウム」です。
pH(ペーハー)って何?

pHとは、水素イオン濃度の略称であり、酸性やアルカリ性を示す数値のことです。
pH値の基準となる数値は、中性となるpH7で、pH値が少なくなるほど酸性は強くなり、多いとアルカリ性に傾いていることになります。
健康な肌の状態といわれているのが、pHが4.5〜6.0の弱酸性です。
肌が弱酸性に保たれていることで、肌トラブルの素になる菌を追い出し、肌を弱酸性に保つことが大切といわれています。
pHバランスが乱れてしまうとどうなる?
肌のpHバランスが乱れてしまうと、乾燥や炎症、くすみなど、肌トラブルが起きやすくなるといわれています。
また、顔や身体は弱酸性ですが、デリケートゾーンはバランスを保つためにさらに酸性寄りに保たれています。
皮膚も非常に薄く、刺激の強いアルカリ性のボディソープで洗うとかぶれを起こしたり、必要なバリア機能まで強い洗浄力によって洗い流してしまいます。
最近よく見るデリケートゾーン用ソープ等は、pH値に合わせたデリケートゾーン用の弱酸性ソープで洗い酸性を保つことが、健やかな肌環境を整えることになります。
クエン酸とクエン酸Naの効果は?

ターンオーバーの促進
肌のターンオーバーとは古くなった角質や不要になった老廃物を排出し新たな細胞に生まれ変わることです。クエン酸によりターンオーバーが促進されることで肌をキレイな状態に保つことができ、明るい透明感のある肌を目指すことができます。
毛穴ケア
毛穴の開きを目立たなくし、肌のざらつきの緩和、クエン酸は弱酸性なので、肌の表面の古い角質を取り除いて肌を柔軟にします。
美肌効果
ピーリング作用で古くなった角質をはがし、肌ツヤをよくする効果に期待できます。
収れん作用
クエン酸でタンパク質を変性させ組織や血管を引き締める作用により、肌を引き締めます。
保湿作用
肌をしっとりさせ、潤いがある肌に導きます。よって、エイジングケアにも使えます。
皮脂分泌のコントロール
皮脂や汗の分泌をコントロールし、化粧崩れ防止にも役立ちます。
pH(ペーハー)バランスを整える・ニキビの予防
クエン酸が持つpHバランスを整える効能は、肌にとってとても重要です。肌のpH値が弱酸性に保たれ、常在菌のバランスを整えながら、アクネ菌など有害菌が住みにくい環境を作っています。
化粧品にクエン酸のようなpHバランスを調整する成分が配合されていると、肌を健やかに保つことができます。このことから、クエン酸には肌のキメを整える働きも期待できます。
このようにクエン酸は美肌のためにも大切な成分であり、肌に嬉しい効果がたくさんあります!
クエン酸を肌に塗ると、古くなった角質を取り除き、白くて透明感がある状態に導いてくれます。
さらに、クエン酸を口から摂取すると新陳代謝がよくなり、肌の活性化に繋がりみずみずしいうるおいのある肌がキープできるのも嬉しいポイント。
また、顔だけではなく、ボディケアにも使用でき、ひじやかかとの黒ずみ・ざらつきにもおすすめです。
クエン酸を使ってピーリング洗顔を行うと、古くなった角質が取り除かれて、明るい透明感のある肌が目指せます。また、新陳代謝の活性化によって、新しい皮膚の生まれ変わりを促進します。
クエン酸が配合されている基礎化粧品を取り入れ、美肌・美白を目指していきましょう!
どんな化粧品に配合されるの?
クエン酸はさまざまなはたらきがあることから、1万種程度のスキンケアアイテムに配合されています。
濃度を高めれば収れん効果やピーリング効果があるので収れん化粧水やふき取り化粧水、毛穴ケアにも配合されています。
ほかにも、洗顔料、クレンジングジェルなどのクレンジング料、保湿化粧水、保湿美容液、まつ毛美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワンゲル、フェイスマッサージ料、ハンドクリーム、口紅やリップグロスなどの唇ケア用品、ボディケア用品、シャンプーやヘアムース、白髪染めなど頭皮ケア用品、爪のマニキュアなど、多岐にわたるアイテムに使われます。
ファンデーション、日焼け止めや化粧下地などメイク用品やかかとのケアやひざ・ひじなどのケアのアイテムにも配合されている一方、最近ではクエン酸と一緒にエイジングケア化粧水や、エイジングケア美容液などにも配合されるようになっています。
クエン酸をスキンケアに取り入れたい方におすすめのコスメ
このクエン酸とクエン酸Naの成分が含まれているのが、はじめてのエイジングケアを考える20代後半を迎えた女子のためのスキンケアコスメ。毛穴レスなハリぷるモチ肌をつくりつづける、成分や設計にこだわった一歩先のスキンケアがfift マーメイドウォーターです。
肌は日々、様々な要因でダメージを蓄積しています。
さらに、20代半ばからは、美肌成分の体内生成量は減少していき、年齢とともに、たるみや、しわ、くすみ、肌の水分不足など、様々な問題が気になるようになってきます。
これから始める。はじめてのエイジングケア。
25歳からのプレエイジングケアで、周りの子と肌の差を付けましょう!